読書日記:危険なビーナス

 

危険なビーナス

危険なビーナス

 

◆評価:★★★★☆ 

東野圭吾特有の疾走感がたまらなく,一気に読み終えた

・最後の最後まで,謎,秘密が貯められていて,

 最後に一気に決壊させるのは毎度ではあるが,楽しめた

 

◆読前

・”人魚の棲む家”以来,東野圭吾作品から離れていたので,

 久々に何か読んでみるか,という程度で特に期待なし

・あらすじも書評も事前知識一切なし

 

◆感想

・”天才が幸せをもたらすとは限らない。不幸な天才を生むより,

 幸せな凡人を増やす努力をしたい”

 ⇒ ある意味,世の中の心理だと思う。

   どんな世界的な発見でも,その裏に天才自身,その周りで

   不幸があるのなら,それは本当の意味で”幸せ”のための発見ではないと思う

・科学やテクノロジー自体より,それに囚われててしまう

 人間の危うさ,保身が何よりも危険,と再認識

 

◆読後

・”何が正しいか,何が大切か >> 自分の名誉や好奇心”を

 忘れずにしたいと,自分も過ちを犯してしまうな,と認識